何となく DICOM

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DICOM サーバーの格付け

DICOM の Storage SCP(DICOM サーバー) には Level 2 (Full)、Level 1 (Base)、Level 0 (Local)の3つのレベルの SCP が機能格付け分けされいて、その内容をコンフォーマンスに記載することになっている。

Level 2 (Full) というのはプライベート Tag を含む全てのタグを保存するサーバーであり、Level 1 や Level 0 のサーバーはプライベート Tag を保存せずにデータを受信した後にプライベートタグを捨ててから保存する。

更に Level 0 のサーバであると Type3 の Tag も削られてしまう。

もしDICOMサーバーを利用しているであれば、一度コンフォーマンスを確認してみるのは面白いと思う。

 

いくつかのサーバーメーカーが勘違いしていると思われるのは Level 0 や Level 1 のサーバーではプライベートタグを保存する義務は無いが、プライベートタグを含むデータを拒絶するのは DICOM 規格不適合となることである。

 

 

 

 

DICOM 規格書には受け取り側が Private Data Element を読み飛ばすことでできるように Private Data Element の使い方がこと細かく定義されている。

そうしたルールに従う Private Data Element の使用は規格上認められているので、DICOM の適合性を宣言するベンダーには Private Data Element を正しく読み飛ばす義務があり、更に Private Data Element があるから受信できないというサーバーは DICOM の適合性を宣言できないサーバーである。

 

又、IHE においても Private Tag を削除するとか使ってはいけないという要件は全くない。それは DICOM で Private Tag の使用が認められて、受け取り側には Private Tag を無視する義務が DICOM の基本ルールとしてあるので IHE でわざわざそれを重複要件とするまでもないからだと考えられる。