2023-01-01から1年間の記事一覧
1検査のデータには複数の SOP Class のデータが含まれることがある。 例えば超音波検査(US)では、 ・US Image Storage ・US Multi-frame Storage ・Secondary Capture Image Storage ・Enhanced SR と4つの SOP Class のデータが1検査分として出力されるこ…
Storage SCP(DICOMサーバ)だとほとんど問題にならないが、Worklist SCP(MWM)を構築すると(0008,0005) Specific Character Set の値で良く問題が起こる。 モダリティ側が Worklist SCP の C-FIND-RSP に続く Data Set の中の Specific Character Set の…
以前に「患者IDは必須か?」という記事を書いたことがある。 では「検査日」「検査時間」はどうか? (0008,0020) Study Date (検査日)も(0008,0030) Study Time(検査時間)も Storage SOP Class の通信では Type2となっているので必須では無い。 しかし D…
日本国内に限れば DICOM の運用で使用される患者名は「ローマ字」「漢字」「ひらがな」「カタカナ」かと思う。 DICOM での名前の表記は「=」で区切りながら3グループで表わすのだが、第一グループは1バイト文字でローマ字または半角カナである。第二グルー…
DICOM では検査や画像を特定する為にユニークな番号が付けられている。 大枠では UID(Unique Identifier)と呼ばれていて、最終的には DICOM ファイルのタグに格納されるが Worklist の段階でも検査に対する UID が付けられている。(Study Instance UID) …
DICOM の Storage SCP(DICOM サーバー) には Level 2 (Full)、Level 1 (Base)、Level 0 (Local)の3つのレベルの SCP が機能格付け分けされいて、その内容をコンフォーマンスに記載することになっている。 Level 2 (Full) というのはプライベート Tag を含…
一般的に Accession Number は検査を特定する番号として利用される。 Number = 番号 という解釈であれば数字かローマ字、若しくは組み合わせで利用される事になる思うが、規格的には漢字も使える事になっている。 Accession Number の VR=SH に使える文字列…
DICOM のルールでは一度でも非可逆圧縮(Lossy)された画像か否かの履歴を残すことになっている。 非可逆設定で一度でも圧縮すると画像は劣化し、たとえそれを非圧縮に解凍したとしても画質は元に戻らない。圧縮してから⾮圧縮に解凍すると、その画像が⾮可…
前の記事で Secondary Capture(SC)のモダリティ名について触れたが、そもそも SC の規格的に (0008,0060)Modality は Type3 となっているので付けなくても良いのである・・・・は運用を考えると不正解!! 確かに SC を通信上で運用する場合やメディアに…
DICOM は モダリティ名の付け方を定義している。 まず(0008,0060)Modality の VR は CS(Code String)なので、大文字とアルファベットと数字とスペース、及びアンダースコアの16文字以内である。 つまり小文字や漢字は使えない。 さらに SOP Class により…
血管撮影(XA)とか超音波検査(US)では動画として画像が発生することがある。 動画と言っても YouTube とかで使われる MPEG とかの形式では無く、複数枚の画像を連続して表示させる「パラパラ漫画」方式が現時点では主流だ。 (DICOM では MultiFrame と呼…
DICOM 画像は基本的に診断用画像である事から運用過程で圧縮を用いる場合は「可逆圧縮」が原則かと思っている。 ただ近年画像発生量が非常に多くなっているので、診断に用いる画像の種類や運用によっては「非可逆圧縮」(程度にはよるけど)の選択もありかと…
DICOM ファイルは画像情報と検査情報等のタグ情報が1つのオブジェクトになったファイルであるが DICOM 通信上ではファイル名は存在しない。 画像サーバやビューア側が自社の命名仕様に基づいて Storage SCP 側が受信時にファイル名を付けている。 画像サーバ…
DICOM の画像データには患者 ID や名前、及び各種情報がタグ付けされていて、その種類により対象情報が必須か否かが定義されている。 下記が定義の種類である。 Type 1 :タグ(Data Element)も必須で実データも必須Type 2 :タグ(Data Element)は必須だ…
検査装置から患者 ID が空白のまま送信されて来ることがある。 DICOM において患者 ID は空白でも良いのか? 規格書パート3 Table C.7-1 Patient Module Attributes に (0010,0020) Patient ID は Type 2 であると定義されており、Storage SOP Class でサー…
DICOM は幾つかの圧縮をサポートしていて下記に代表的な圧縮を記載する。 ・JPEG Lossless ・JPEG Lossy ・RLE ・JPEG2000 Lossless ・JPEG2000 Lossy 圧縮の詳細は別の機会に書くとして、画像の種類や運用に合わせて利用する圧縮を選択する事で効率的な管理…
まれに他施設から届いた超音波や内視鏡といったカラー画像を取り込んだ場合に色が化けてしまうことがある。 赤系の色が緑系になっていたりする。 カラー画像の場合は圧縮状態によって (0028,0004) Photometric Interpretation の値を変える必要がある。 院内…
DICOM のタグには1つしか値を定義出来ないタグと複数の値を定義出来るタグが存在する。 規格書ではパート6の DICOM Data Elements に VM(Value Multiplicity)として定義されている。 患者 ID や検査日は VM=1 となっているので1つしか値を定義出来ない。 …
一般撮影に FPD(フラットパネル)が使われる事が多くなって来た。 病棟とかで使われるポータブル撮影でも FPD が使われるようになって、昔のフィルムや IP( イメージングプレート)を使っていた時と比べると直ぐに撮影画像が確認出来るので大変良い気がす…
DICOM を実装する製品には Conformance Statement (コンフォーマンス)と呼ばれる仕様の宣言書が存在するけど、その中には SCP と SCU という言葉が良く出て来る。 SCP は Service Class Provider(プロバイダー) で SCU は Service Class User (ユーザー…
このオンラインの時代でも別医療施設へ移る場合は検査データをメディア(CD とか DVD)に書き込んで渡している。 渡されたメディアは持って行った先の医療施設で表示させたり取り込めるようにする為に DICOM ではメディアに対する規格も決められており、読み…
DICOM は世界規格なので患者名に各国の文字を使えるようにしてあり、「=」で区切りながら3グループで表わすことになっている。 第一グループは1バイト文字でローマ字または半角カナにしないといけない。(但し半角カナの使用は IHE-J では禁止されている…
DICOM での患者名は(0010,0010)Patient`s Name の1つのタグで表現する。 1つのタグの中の値で姓と名の区切りを付けたり、異なる表記(ローマ字、カナ等)を表現するのだ。 姓と名、若しくは姓と名とミドルネームの間は^(キャラット)で区切りを入れる事…
DICOM ファイルを送信する時はファイルの状態(圧縮 or 非圧縮)を事前に宣言する必要がある。 通常は装置側から非圧縮の状態でファイルが送信されるが、非圧縮には2種類の宣言があるようだ。 ・Implicit VR Little Endian(昔は Big Endian もあったようだ…
DICOM ではタグに付帯させる各種情報を定義する為に VR というものがある。 VR は Value Representations の略で規格書のパート5に書いてあって、名前や時間とかのタグに使って良い文字数や使ってはいけない文字とかが定義されている。 例えば名前の VR は P…
色々ご縁があって医用画像を中心とした情報システムのお仕事をすることになりましたが、この業界には一般社会ではまず聞くことのない「DICOM」という言葉がありました。 「DICOM」 →「 ダイコム」と発音します。 まぁ非常にレアな業界の規格ですし規格書は全…