何となく DICOM

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カラー画像はややこしい

まれに他施設から届いた超音波や内視鏡といったカラー画像を取り込んだ場合に色が化けてしまうことがある。

赤系の色が緑系になっていたりする。

 

カラー画像の場合は圧縮状態によって (0028,0004) Photometric Interpretation の値を変える必要がある。

院内だけで運用している場合は運用中のPACSが非圧縮で送信されたデータを自身が表示可能な状態で利用しているだけなので問題は無いのだと思うが、DICOM Disk を作成したりする場合は圧縮されたデータを再度非圧縮にしたりするので、その過程で間違った値となってしまうと予想される。

 

一度規格は変更されているが、新しい DICOM 規格に限って言うと Transfer Syntax が
JPEG2000、MPEG2、Lossy JPEG で圧縮すると、圧縮した時点で Photometric Interpretation が変わる。
例えば Photometric Interpretation が RGB のデータを Lossy JPEG で圧縮すると YBR_FULL_422 に変わるのだが、その後 DICOM Disk に書き込む際に非圧縮にする場合は再度 Photometric Interpretation をRGB にしないといけない。

 

個人的にはカラー画像で一番ややこしいのは超音波画像かなぁと思う。

画像受信側(画像サーバ側)が 送信側(検査機器側)に Photometric Interpretation を RGB にして送信して欲しいと言っているのを聞いたことがあるが、超音波画像の SOP Class に対応したサーバであれば DICOM 規格の超音波 SOP Class にリストされている Photometric Interpretation に対応している必要がある。

基本的に受信側(Storage SCP 側)に Photometric Interpretation の選択権は無いので、受信側が必要とする Photometric Interpretation に組み合わせられた Transfer Syntax を要求するしか無い。

超音波画像に規格されている Photometric Interpretation にも対応出来ないし、更に必要な Transfer Syntax の要求にも対応出来ないのであれば、そもそも超音波画像に非対応と言って欲しい!!