何となく DICOM

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Value Multiplicity の有効利用

DICOM のタグには1つしか値を定義出来ないタグと複数の値を定義出来るタグが存在する。

規格書ではパート6の DICOM Data Elements に VMValue Multiplicity)として定義されている。

患者 ID や検査日は VM=1 となっているので1つしか値を定義出来ない。

複数の値が定義出来るタグは VM=1-n とか実際の値の数が記されている。

 

実運用で複数の値を(VM)有効に利用出来るタグの1つは  Window Center と Window Width である。

例えば CT 側で Window Center と Window Width のペア設定を定義して画像に保存した場合、


(0028,1050)=+40¥-600¥+40

(0028,1051)=250¥1600¥300

 

といったように、同じ数だけ Window Center と Window Width のタグに値が現れます。

これを受け取ったビューア側は  Window Center と Window Width のペアが


1) +40 ¥250
2) -600 ¥1600
3) +40 ¥ 300

 

と3組あると認識して、ユーザー側はビューア側でどれか1組をプリセット的に変更出来るようになります。

 

実際にはビューア側に Window Center と Window Width の値をプリセットして運用している事がほとんどな気がするが、本当は VM を上手く使えば異なるメーカーの装置を運用している場合でも、各装置メーカーの最適な  Window Center / Window Width を利用者に提供出来る事になる。

ただしビューア側もちゃんと対応する必要があるけどね!