何となく DICOM

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非可逆圧縮はバレる

DICOM のルールでは一度でも非可逆圧縮(Lossy)された画像か否かの履歴を残すことになっている。

非可逆設定で一度でも圧縮すると画像は劣化し、たとえそれを非圧縮に解凍したとしても画質は元に戻らない。圧縮してから⾮圧縮に解凍すると、その画像が⾮可逆で圧縮されて画質が劣化したものなのか、若しくは⼀度も圧縮されていないオリジナルの画像かわからなくなる。

そこでタグを⾒ればわかるようにしたのが (0028,2110) Lossy Image Compression である。
⾮圧縮の時の(0028,2110) の値は 00 だが Lossy で圧縮すると 01 に変更される。

その画像を解凍して⾮圧縮にしたとしても 01 のままとすることで、その画像が過去に⾮可逆で圧縮されたもので画質が劣化していることの履歴を残すことになっている。

 

⼀度も⾮可逆で圧縮されたことがないのであれば (0028,2110) は 00 のままであるが、⼀度でも非可逆圧縮されたのであれば、01 となり、圧縮が解凍されたとしても 00 に戻ることは無い。

 

 

但し  (0028,2110) Lossy Image Compression は Storage SCP の Transfer Syntax 対応とは無関係である。

Lossy JPEG に対応していないサーバ(Storage SCP)である事自体は問題無いと思うが、 (0028,2110) Lossy Image Compression が 01 だからと言って画像受信を拒否するか否かとは無関係である。

劣化した画像(Lossy Image Compression が 01)を見せないというビューアの仕様はありかも知れないが、サーバで受信出来ないというのは単なる不具合か勘違である。