何となく DICOM

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2024-01-01から1年間の記事一覧

UIDの裏話

DICOMでは画像やクラスを識別する為にUIDを使われる。 UIDとはUnique Identifierの略でOSI組織登録番号と各組織が付与する唯一無二の番号の組み合わせである。 クラスを表すUIDは下記のような感じとなる。 例:1.2.840.10008.1.1 (Verification SOP Class)…

3D画像の距離計測

CTやMRの画像上での距離計測は(0028,0030)Pixel Spacingの値によりキャリブレーションして距離値を表示する。 Axialであれば計測値に間違いは無いと思うが、3D再構成された後に斜め方向とかにした後の画像を計測した場合はどうなのだろうか? 多分(0028,0…

距離計測の変化

画像上で距離計測が出来るのは普通の事であるが、実は規格的には色々と深い内容となっていて、距離計測をDICOM規格通りに実装すると計測出来ない画像が多い。 距離計測をする為の主な情報は下記である。 (0028,0030)Pixel Spacing (0018,1164)Imager Pix…

Tagの並び順

DICOMデータには属性を識別するための「タグ」が付属している。 タグは2つの16進数にて「グループ番号」と「エレメント番号」の組み合わせで表現される。 例えば「(0010,0010)Patient`s Name 」であると最初の0010がグループ番号であり、後の0010がエレメ…

接続作業が無くなるかも

DICOM サーバと接続されている医療機器が変更になったり追加される場合には DICOM サーバ側と医療機器側の両社にて接続確認作業を行う。 技術者が訪問した上で作業を行う訳だし、接続に不具合や不都合が起きた場合は解消するのが使命となるので有償作業とな…

IHE Image Manager の運用

医療情報システムの運用を標準化するプロジェクトとして IHE というのがある。 IHE はあくまでも運用を標準化するもので、画像関係の規格についてはあくまでも DICOM を使用する。 日本では IHE-J として20年程前から活動が開始されており、活動開始当初はそ…

Storage Commitment について

サービスクラスには Storage Commitment というのもある。 検索してみると「データ保存委託」とかヒットしてくるのだが、これを意識して運用している人はいないと思うし、実運用的には検査装置から DICOM データを送信してエラーが無ければ終わりである。 た…

MPPSから線量情報が消えた

DICOMには画像以外に検査情報の連携する規格が存在する。 検査の進捗や画像データの送信先を伝える為にMPPS(Modality Performed Procedure Step)という規格が存在するが以前はMPPSにX線の線量情報を含める事が出来た。 現在線量情報はRDSRを使う事により本…

MPPSの仕組み

MPPS(Modality Performed Procedure Step)とはモダリティから送信される検査の進捗であったり検査手技の情報であり、N-CREATEとN-SETの2つのコマンドと、IN PROGRESSとCOMPLETEDの2つのステータスの組み合わせのメッセージである。 通常は、 1)N-CREATE…

Echo について

DICOM 接続作業の時に実際の通信(Storage や Q/R 等)を行う前に相手の DICOM サービスが起動しているか否かを確認する手段がある。 ネットワーク的には Ping コマンドを使うが、それだと IP 層と TCP 層までしか確認が出来ない。DICOM Echo であればアプリ…