DICOM の画像データには患者 ID や名前、及び各種情報がタグ付けされていて、その種類により対象情報が必須か否かが定義されている。
下記が定義の種類である。
Type 1 :タグ(Data Element)も必須で実データも必須
Type 2 :タグ(Data Element)は必須だが実データは空白でも可
Type 3 :タグ(Data Element)の省略が可
Type 1C :条件によってタグ(Data Element)と実データが必須
Type 2C :条件によってタグ(Data Element)のみ必須
対象情報の定義は全ての検査装置種別(SOP Class)に共通では無く(もちろん共通の定義もある)、それぞれの検査装置種別の特性により定義される情報は異なる。
下記は (0020,0062) Image Laterality(右とか左とかの情報)を定義されていない検査装置種別の場合の規格書である。
(0020,0062) Image Laterality は Type3 となっていて、対象情報が無くても規格的には問題無いとなっている。
しかし Mammography では (0020,0062) Image Laterality が Type1 となっていて必須情報として定義されている。
まぁ Mammography においては撮影方向は重要という事である。
仮に運用に有益な情報であっても Type 1 以外の情報を期待してシステム仕様を決めるべきでは無い!!
ただ同一メーカーのシステム間では Type 1以外の情報を利用している場合もあるのだと思う。
その場合には「完全 DICOM 非対応」と明言しておいて欲しい。
余談ではあるが Type 2 であろうが Type 3 であろうがデータ(文字列)を含めた場合は、そのデータ(文字列)は DICOM の規格を遵守する必要がある。
これも検査装置側が勘違いしている事例であった。