日本国内に限れば DICOM の運用で使用される患者名は「ローマ字」「漢字」「ひらがな」「カタカナ」かと思う。
DICOM での名前の表記は「=」で区切りながら3グループで表わすのだが、第一グループは1バイト文字でローマ字または半角カナである。
第二グループは Ideographic (表意文字)であり日本語の場合は漢字となる。
第三グループは Phonetic (発音文字)となり日本語の場合は半角カナ、全角カナ、
または全角ひらがなとなる。
本題の趣旨とは少々異なるが末尾の「=」は省略していいことになっているので、ローマ字だけの場合は「Kanja^Mei」でも「Kanja^Mei==」でもどちらでもいいことになる。
ローマ字と漢字の場合は「Kanja^Mei=患者^名」または「Kanja^Mei=患者^名=」のどちらかになる。ローマ字と発音文字(カタカナまたはひらがな)の場合は「Kanja^Mei==カンジャ^メイ」のみとなり真ん中の「==」は省略できない。
「Kanja^Mei=カンジャ^メイ」というように真ん中に「=」を1個とすると表意文字
としてカナを使っていることになるのでDICOM 規格不適合となる。
カナだけの場合は「==カンジャ^メイ」とする方法もあるが、この場合も先頭の「==」は省略できない。
本題であるが DICOM において半角カナが使用出来るか否かは利用可能である。
ただし IHE-J でも半角カナの使用を禁止しているように、半角カナという1バイトの発音文字というのは世界的には異質なようだ。
システム切り替え等の機会があれば積極的に変えておいた方が良いのかもしれない。
半角カナを使っているのは一般撮影系(CR、FPD)が多い気がする。
CR は DICOM が一般的になる前から医事システム等と属性情報の連携をしていた。
恐らく医事システムが半角カナを使っていたからなんだろうなぁと想像はできる。