DICOM では検査や画像を特定する為にユニークな番号が付けられている。
大枠では UID(Unique Identifier)と呼ばれていて、最終的には DICOM ファイルのタグに格納されるが Worklist の段階でも検査に対する UID が付けられている。(Study Instance UID)
UID の仕様についてはどこかで紹介するとして、今回は UID 内に使われるドット(.)について記しておく。
ドットは連続しても良いのか?
答えは NG である。
VR=UI の規格書から Session9 を参照すると「Each component of a UID is a number and shall consist of one or more digits. 」書いてある。
ドットで挟まれた数値文字列を Component と呼ぶが、 Component は最低でも1桁でなければならないと書かれている。
ドットが並ぶとドットに挟まれた Component がゼロ桁となってしまうので規格に違反することになる。
つまりドットとドットの間には数字が必要なのだ。
恐らく製品の開発側は認識しているのだろうが現場の作業者はそれほど理解が深く無い為(そんなこと理解する必要も無いし)、設定により出力ファイルに付加される UID にドットが並んでしまうことがある。
本件に限らないが、どのレベルの NG データをサーバ側で受信拒否すべきか否かは議論が分かれるところではある。
全ての NG データを拒否してしまうと現実には受信出来るデータが無くなってしまうので、どのレベルの NG データを受信拒否とするか否かには意思が必要である。
逆に全ての NG データを受信拒否する方が規格通りに作るだけので簡単ではある。